目次 / 使いこなし
使いこなしガイド
基本の使い方の先にある、一歩踏み込んだ設定と運用のメモ。必要になったときだけ開けば大丈夫です。ここには少しずつ項目を足していきます。
ローカル(Windows)の Ollama を、同じ LAN の別 PC から使う
ふだんは Ollama を動かしているこの PC の中だけで Pixubus が完結しますが、同じネットワークにある別の PC やスマホの Pixubus から、この PC の Ollama を共有して使うこともできます。Windows でその PC 側(Ollama を動かす側)に必要な設定です。
一時的に使う(そのウィンドウだけ)
PowerShell を開いて、環境変数を立ててから Ollama を起動します。
$env:OLLAMA_HOST = "0.0.0.0"
$env:OLLAMA_ORIGINS = "*"
ollama serve
OLLAMA_HOST = "0.0.0.0"… すべてのネットワーク宛てで待ち受けます(= LAN の他の PC から届くようになる)。既定はlocalhostのみで、外からは見えません。OLLAMA_ORIGINS = "*"… どのオリジンからのアクセスも許可します(ブラウザや他アプリから Ollama を直接叩く構成のための保険)。Pixubus 本体はサーバー経由で Ollama に接続するため、Pixubus だけならOLLAMA_HOSTだけでも届きますが、付けておいて困りません。$env:…で設定した値は、そのウィンドウを閉じると消えます(一時的)。
ollama serve が bind: Only one usage of each socket address(ポート使用中)で止まるときは、タスクトレイの Ollama アプリが既に 11434 番を使っています。トレイの Ollama を一度終了(Quit)してから ollama serve を実行してください。
毎回やりたい(恒久化)
ウィンドウを開くたびに打つのが面倒なら、環境変数に登録しておきます。PowerShell で一度だけ:
[Environment]::SetEnvironmentVariable("OLLAMA_HOST", "0.0.0.0", "User")
[Environment]::SetEnvironmentVariable("OLLAMA_ORIGINS", "*", "User")
- 反映されるのは、新しく開いたシェル / Ollama アプリを再起動した後(または再ログイン後)です。すでに開いているウィンドウには効きません。
- 恒久化したあとは、ふだんどおり Ollama アプリ(または
ollama serve)を起動するだけで LAN 公開された状態になります。 - GUI が好みなら、Windows の検索で「環境変数」→「環境変数を編集」を開き、ユーザー環境変数に
OLLAMA_HOST=0.0.0.0とOLLAMA_ORIGINS=*を追加しても同じです。
別の PC 側(使う側)の設定
- Ollama を動かしている PC の LAN の IP アドレスを調べます(PowerShell で
ipconfig→ IPv4 アドレス、例192.168.1.20)。 - 別 PC の Pixubus で「設定 → Ollama」を開き、接続先 URL を
http://192.168.1.20:11434(自分の IP に置き換え)に変更して「接続テスト」で疎通を確認します。 - 初回は Windows ファイアウォールが確認ダイアログを出すことがあります。プライベートネットワークで許可してください(出ない場合は 11434 番の受信を手動で許可します)。
0.0.0.0 + * は、誰でも・認証なしでこの Ollama を叩ける状態です。信頼できる LAN の中だけで使ってください。社外・カフェ・不特定のネットワークや、インターネット越しに共有したいときは、0.0.0.0 公開ではなく Tailscale(プライベートな VPN)経由をおすすめします。Pixubus 本体も同じ運用と相性が良いです。
ComfyUI を、同じ LAN の別 PC から使う
画像生成に使う ComfyUI も同じ要領で、強い GPU の PC に置いて手元から共有できます(→ 仕組み のパターン2)。Pixubus は ComfyUI もサーバー経由で叩くので、接続先を変えるだけで「画像生成だけ別マシンの GPU で」という構成にできます。やることは ComfyUI を 0.0.0.0 で待ち受けさせる(既定は 127.0.0.1 =自分だけ)、これだけです。
ComfyUI Desktop の場合
設定に「Server Config → Listen Address」がある版なら、そこを 0.0.0.0 にして再起動するだけです。見当たらない版(新しめの ComfyUI Desktop)は、起動引数の設定ファイルを直接書き換えます。
- 先に ComfyUI を完全終了します(タスクトレイ → Quit)。起動中に編集すると終了時に元へ戻されます。
- 設定ファイルを開きます:
%APPDATA%\Comfy Desktop\installations.json(エクスプローラのアドレス欄に貼ると開けます。旧い版では%APPDATA%\ComfyUI\側のcomfy.settings.json内Comfy.Server.LaunchArgsのことがあります)。 "launchArgs"の値の先頭に--listen 0.0.0.0を足します。例:
"launchArgs": "--listen 0.0.0.0 --port 8000 --enable-manager"
保存して ComfyUI を起動します。初回は Windows ファイアウォールの確認ダイアログが出るので プライベートネットワーク で許可してください(このダイアログが出れば、0.0.0.0 で待ち受け始めた合図です)。
ComfyUI portable / 手動起動の場合
起動用のバッチ(run_nvidia_gpu.bat など)の python main.py に --listen 0.0.0.0 を足します(ポートを変えるなら --port 8000 も)。
python main.py --listen 0.0.0.0 --port 8000
別の PC 側(使う側)の設定
- ComfyUI を動かしている PC の LAN の IP を調べます(
ipconfig→ IPv4 アドレス、例192.168.1.20)。 - 別 PC のブラウザで
http://192.168.1.20:8000を開いて、ComfyUI の画面が出れば疎通 OK。 - Pixubus から使うなら「設定 → ComfyUI」で接続先を
http://192.168.1.20:8000(自分の IP に置き換え)にして「接続テスト」。
--listen 0.0.0.0 は ComfyUI を 誰でも・認証なし で叩ける状態にします。さらに ComfyUI Desktop は既定で --enable-manager 付き = LAN の相手が ComfyUI-Manager 経由でカスタムノード(=コード)をこの PC に入れられるので、ただ画面を見られるより一段リスクが高い状態です。信頼できる LAN(自分の機器だけ) に限って使ってください。第三者のいる回線や外出先からは、0.0.0.0 公開ではなく Tailscale 経由を。リスクを下げたいときは、公開時だけ --enable-manager を外す手もあります(その間 Manager UI は使えません)。
出力のばらつきを調整する(温度 / temperature)
Ollama が文章を作るときのランダムさを「温度」で微調整できます。設定 →「生成パラメータ」から、キャラクター抽出・プロンプト生成・シチュエーション提案ごとに個別に指定できます。ふだんは触らなくて大丈夫です(空欄=各処理の既定値)。
- 低い(0 寄り)= 厳密・安定。毎回ほぼ同じで、元の指示に忠実。
- 高い(1 以上)= 多様・創造的。ばらつきが増えます。高すぎる(目安 1.5 超)と出力が乱れます。
- 空欄なら既定値(抽出
0.3/ 生成0.7/ 提案0.9)。設定しなければ従来どおりの挙動です。
接続でつまずいたら トラブルシュート も合わせてどうぞ。